軽い中耳炎の場合には必要ないこともあります。鼓膜切開は鼓室にたま
っている膿を出す治療ですから、切開直後はむしろ聴力は上がることに
なります。
また、切開後、鼓膜の穴はたいてい数日以内に自然に閉じます。
たまに鼓膜の穴がすぐに閉じない場合もあるようですが、数か月以内に
閉じることがほとんどだと言われています。
鼓膜切開は2ミリ程度の切開ですので、かりに鼓膜の穴が残っても、
難聴になることはほとんどないようなので安心していいと思います。
鼓膜切開による鼓膜のいたみ具合は、人それぞれだと言われています。
何回までなら切開できるといった、はっきりとした制限回数があるわけ
ではありません。
ごく一般的にいえば、常識的な切開の回数は5、6回、多くても十数回
程度かと思います。
一週間に2回以上の鼓膜切開など、あまり短期間に鼓膜切開を繰り返す
ことは、一般的な治療法とはいいにくいでしょう。
また、このような度重なる切開は、親子ともに心の負担が大きすぎるよ
うな気がします。かえってストレスにもなりかねませんよね。
切開の後遺症としては、鼓膜の一部が硬くなったりすることが考えられ
ますが、それも個人差が大きく、たとえ鼓膜の一部が硬くなったとして
も支障となることはほとんどないと考えられています。
以上のこととは矛盾するかもしれませんが、極度に子供が鼓膜切開を
嫌がり、それこそ恐怖心が強い場合には、さけたほうがいいかもしれ
ません。
急性中耳炎の治療では、鼓膜切開は絶対に必要な治療法ではなく、避け
て通れない治療法でもありません。
あまりにも子供が嫌がる場合は医師と相談して鼓膜切開をしないほうが
いいこともあるので、その判断は慎重におこないましょう。
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